4 インドネシア・パダン沖地震にともなう国際緊急援助活動
(1)派遣の経緯など
09(同21)年9月30日、インドネシア西スマトラ州パダン沖で発生したマグニチュード7.5(気象庁発表)の地震により、1,000名を超える死者が発生するなど大きな被害が出た。防衛省・自衛隊は、インドネシア政府からの要請と外務大臣からの協議を受け、地震により直接・間接の被害を受けた住民に対する応急手当を内容とする医療活動を同年10月5日から開始した。
(2)活動実績
派遣された医療援助隊は医官3名を含む12名で編成され、同月17日までの間、西スマトラ州パダン・パリアマン県クドゥ・ガンティン村およびその周辺地域で医療活動を行い、のべ919名の患者を診察した。また、この間、パダンおよび首都のジャカルタにおいて、統合連絡調整所要員約20名により、支援ニーズに関する情報収集や関係機関との調整などを行った。
(3)本活動に対する評価
こうした国際緊急援助隊の活動に対し、現地の市長をはじめ住民から深い感謝の意が表明されるとともに、国家防災庁長官や在京インドネシア公使からも迅速な対応に対する深い感謝の意が表明された。