第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

3 沖縄の在日米軍

 沖縄は、米本土やハワイ、グアムなどに比べて東アジアの各地域と近い位置にある。このため、この地域において部隊を緊急に展開する必要がある場合には、沖縄に駐留する米軍は迅速に対応することができる。また、わが国の周辺諸国との間に一定の距離があるという地理上の利点を有している。このような地理的特徴を有する沖縄に、高い機動力と即応性を有し、さまざまな緊急事態への一次的な対処を担当する米海兵隊をはじめとする米軍が駐留していることは、わが国の安全のみならずアジア太平洋地域の平和と安定に大きく寄与している。
 他方、沖縄県内には、飛行場、演習場、後方支援施設など多くの在日米軍施設・区域が所在しており、10(同22)年1月時点で、わが国における在日米軍施設・区域(専用施設)のうち、面積にして約74%が沖縄に集中している状況にある。このため、沖縄における負担の軽減については、前述の安全保障上の観点を踏まえつつ、最大限の努力をする必要がある。
(図表III-2-2-3 参照)
 
図表III-2-2-3 在沖米海兵隊の意義・役割

参照 4節1

 

前の項目に戻る     次の項目に進む