第2節 日米安全保障体制の概要
日米安保条約に基づく日米安保体制は、わが国防衛の柱の一つである。また、日米安保体制を中核とする日米同盟は、わが国のみならずアジア太平洋地域の平和と安定のために不可欠な基礎をなすものである。さらに、同盟に基づく日米間の緊密な協力関係は、世界における多くの安全保障上の困難な課題に効果的に対処する上で重要な役割を果たしている。日米両国が共有する民主主義、法の支配、人権の尊重、資本主義経済といった基本的な価値観を国際社会において促進する上で、この同盟関係は、ますます重要になっている。わが国としては、日米安保体制をさらに発展させ、新たな分野での協力に拡大していくこととしている。
(図表III-2-2-1 参照)