08(同20)年6月に採択された国連安保理決議第1816号をはじめとする累次の決議
1において、各国は、ソマリア沖・アデン湾における海賊行為を抑止するための行動をとるよう要請されており、特に軍艦および軍用機を派遣することを要請されている。
これまでに、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ギリシャ、デンマーク、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、カナダ、ロシア、トルコ、シンガポール、インド、中国、韓国、マレーシア、サウジアラビア、イエメン、ケニア、オーストラリア、パキスタン、バーレーンなどがソマリア沖・アデン湾に軍艦などを派遣している。また、欧州連合(EU:European Union)は、08(同20)年12月、海賊対処のための作戦(アタランタ作戦)の開始を決定して、世界食糧計画(WFP:World Food Programme)船舶の護衛や同海域の警戒などを実施しており、北大西洋条約機構(NATO:North Atlantic Treaty Organization)も、09(同21)年3月、NATOとしての海賊対策作戦を再開した。