1 安全保障環境認識
今回のQDRは、イラクとアフガニスタンにおいて米国が現在戦っている戦争、中国やインドなどの新興国の台頭
2、非国家主体の影響力の増大、大量破壊兵器の拡散、海、空、宇宙、サイバー空間といった国際公共財(Global Commons)に対する侵害などにより、安全保障環境が複雑で不確実なものになっているとしている。また、紛争に多様な主体が各種手段を用いて参加することで、紛争が複合的な性格を有するハイブリッドなものとなってきているとしている。さらに、脆弱な国家は過激主義や急進主義の温床となるおそれがあり、紛争を引き起こす要因となるとしている。
2)世界最大の人口大国である中国と世界最大の民主主義国であるインドの台頭は国際システムを再形成し続けるであろう、としている。その上で、中国の台頭はアジア太平洋地域及び世界レベルの戦略環境を変化させる最も重要な側面の一つであり、米国は、力強く、繁栄し、成功した中国がより大きな世界的役割を担うことを歓迎するとしている。