第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)研究開発に従事する女性技官の声

技術研究本部 艦艇装備研究所 システム研究部 水上艦艇システム研究室 防衛技官 木本 理抄(きもと りさ)

 私は05(平成17)年に電子区分で技術研究本部に採用され、現在、大型キャビテーション水槽であるフローノイズシミュレータにおいて、艦船が航行する際に発生する流体雑音低減の研究や将来の新型船型の研究に関する試験を担当しています。フローノイズシミュレータは運転時の雑音がとても小さく、乱れのない水の流れを模擬する性能を持つ、世界でも屈指の試験施設であり、行われる試験はここでしか経験のできないものばかりです。当然求められる目標は高くなり責任も重くなりますが、やりがいがあるのは言うまでもありません。
 
フローノイズシミュレータ計測胴内にて

技術研究本部 先進技術推進センター 研究管理官(ヒューマンエンジニアリング技術担当)付 NBC検知技術推進室 防衛技官 川島(かわしま) えり

 私は05(同17)年に化学区分で技術研究本部に採用され、現在所属するNBC検知技術推進室に配属されてからこれまで一貫して携帯型化学剤検知器の研究開発に携わっています。配属当初は基礎研究として検知原理の検証や検知アルゴリズムの検討などを行ってきました。現在本事業は試作の段階に入り、研究業務の他に調整会議や試験などの業務が増えこれまで以上に忙しくなりました。しかし、さまざまな業務を経験することによって多くのことを学ぶことができ、忙しいながらもやりがいを感じています。
 
化学実験室にて

技術研究本部 航空装備研究所 誘導武器技術研究部 誘導制御研究室 防衛技官 安永 能子(やすなが たかこ)

 私は05(同17)年に電子区分で技術研究本部に採用され、誘導武器の研究および性能評価を行う部の中でも、フィジカルシミュレーション試験という性能確認試験を数多く行う研究室に所属しています。多くの種類の誘導武器について性能試験を行いますが、誘導武器は目標や運用方法によって用いられる技術がさまざまであり、各誘導武器の特徴をよく理解して試験に臨む必要があります。
各部隊に配備される各種国産誘導武器システムの開発に携わる責任と、次世代の誘導武器システムのための最先端技術の研究を行う喜びを励みに、日々の業務に取り組んでいます。
 
ミサイルシステムシミュレータ内にて

 

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