第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)特別航空輸送隊で勤務する隊員の声

特別航空輸送隊 第701飛行隊 空士長 吉見 成世(よしみ ひでとし)

 私が所属する特別航空輸送隊第701飛行隊は、国賓等の輸送、国際緊急援助のための輸送などを行っている部隊です。
 私は、短大の時から航空機関係の勉強をしていましたので、卒業後も航空機に携わる仕事がしたいと思い、航空自衛隊に入隊しました。ある時、特別航空輸送隊の要員選抜試験の話を聞き、総理大臣などの要人を空輸するという特別な任務に従事できるまたとない機会であると考え、試験に挑戦し、幸運にも合格することができました。
 特別航空輸送隊に所属してからは、要人接遇要領を始め、運航中における緊急事態発生時の対処要領、航空貨物の積載要領などの訓練を行ってきました。その他にも、航空機や航空機の運航に関する知識や技能修得のための教育・訓練を受けています。また、地上においては、主として次回の任務運航に向けた準備、調整などを行っています。
 様々な任務を遂行している中で最も嬉しいことは、乗客の方から「ありがとう」の一言をいただいた時です。一方で、新人ということもあり、要人を目的地に送り届けるなどの国外任務が連続してあった場合は、慣れない土地における業務調整や時差を克服するのに苦労しています。
 これからも、各種任務を確実に達成できるように、体調管理と体力の維持向上に努めるとともに、基地内のサッカーチームに所属していますので、課業外や休日などには練習や試合を通して心身のリフレッシュを図り、部隊の任務達成のために尽力していきたいと思います。
 
乗客の接遇要領を訓練中の吉見士長
 
昨年11月に任務運行200回を達成した特別航空輸送隊

 

前の項目に戻る     次の項目に進む