第II部 わが国の防衛政策の基本と防衛力整備 

3 国際社会との協力

 防衛大綱では、国際社会との協力として、国際的な安全保障環境を改善し、わが国の安全と繁栄に資するため、政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)の戦略的な活用を含め外交活動を積極的に推進するとしている。また、地域紛争、大量破壊兵器などの拡散や国際テロなど国際社会の平和と安定が脅かされるような状況は、わが国の平和と安全の確保に密接にかかわる問題であるとの認識のもと、国際平和協力活動を外交と一体のものとして主体的・積極的に行うとしている。
 特に、中東から東アジアにいたる地域の安定はわが国にとって極めて重要であり、関係各国と共通の安全保障上の課題に対する協力を推進し、この地域の安定に努め、国連改革にわが国としても積極的に取り組み、ASEAN地域フォーラム(ARF:ASEAN Regional Forum)などのアジア太平洋地域における安全保障に関する多国間の枠組の努力を推進することとしている。

 

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