イラクの安定化は、国際社会共通の課題であり、各国および国際連合などの国際機関によりさまざまな取組が行われている。
　米国などは、05(平成17)年から、軍および文民からなる地方復興チーム(PRT：Provincial Reconstruction Team)を展開し、イラク地方政府の支援などを行っている。国連も、国連イラク支援ミッション(UNAMI：United Nations Assistance Mission for Iraq)などを通じ、復興、開発および人道支援の調整などを行っている。
　07(同19)年5月には、イラク政府と国際社会との新たなパートナーシップを構築するための国際的枠組であるイラク・コンパクト(ICI：International Compact with Iraq)が策定された。このイラク・コンパクトにおいては、イラク政府と国際社会による、政治、治安、経済復興の各分野における今後5年間の共通の政策目標と、目標の達成に向けてとるべき手段が定められている。