(解説)「自衛隊情報保全隊(仮称)」の新編
情報保全隊は、部隊などの情報保全業務の実施に必要な資料および情報の収集整理などを行うことを任務として、陸・海・空自に設置されている部隊である。
一連の情報流出事案を受け、防衛省における情報保全態勢の強化は極めて重要になっている。防衛省としては、外国による自衛隊への諜報活動から自衛隊が保有する重要な情報を防護する必要性が一層高まっていることを踏まえ、本年度予算においてこれまで陸・海・空自に設置されていた情報保全隊を統合し、共同の部隊として、自衛隊情報保全隊(仮称)を新編するとともに所要の増員を行うことを予定している。
この新編により、自衛隊への諜報活動に関する情報の効率的な収集・集約・分析・共有が可能となり、カウンターインテリジェンスに関する情報保全態勢を強化することができるものと考えている。