第IV部 防衛省改革 

第5節 その他の取組


1 護衛艦「しらね」の火災事案への取組


 昨年12月、横須賀地区に停泊中の護衛艦「しらね」のCIC(戦闘情報センター)からの煙を乗員が視認し、火災が発見された。主な被害状況としては、CIC内の装備機器が全損したほか、CIC隣接区画内の装備機器の一部が使用不能となった。また、船体の一部も火災による熱のため損傷した。
 火災の出火原因については、煙草の不始末および放火による出火の可能性は極めて低いと判断された。また、現場の状況などから、冷蔵庫の上に置かれた冷温庫付近が最も早く燃え出したことが疑われる一方、冷蔵庫および冷温庫の焼損状況が激しく、残骸からの出火部位が特定できず、冷蔵庫および冷温庫が出火原因であったについては断定するに至らなかった。
 防衛省・自衛隊としては、1)戦闘区画への家電製品などの持ち込みの厳格化、2)消火設備の改善などの検討、3)部内外への迅速確実な報告及び通報の徹底、4)CICなど保全区画の確実な施錠を徹底するための、艦内巡視などにおける保全区画の施錠状況の厳重な点検、などからなる再発防止策などをとりまとめ、火災の調査結果とともに本年3月公表した1


 
1)<http://www.mod.go.jp/j/sankou/report/2008/pdf/shirane_080321.pdf


 

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