第IV部 防衛省改革 

1 防衛省における検討


 改革会議の一方、防衛省としても、省内に設置した委員会などにおいて、より現場レベルの実務的な議論を行い、両者が密接に連携して議論を重ねてきた。
 改革会議の検討事項である「文民統制の徹底」、「厳格な情報保全体制の確立」および「防衛調達の透明性」に関するそれぞれの取組2のほか、改革会議における議論を踏まえ、防衛省の組織のあり方などに関する検討を行うため、本年2月、「防衛省改革推進チーム」が省内に発足した。その後、本年5月の第9回会議において、防衛省は、一連の事案の問題とともに、組織などのあり方などに関する検討状況などを説明した。
 また、この第9回会議においては、石破防衛大臣より、1)「自衛隊(軍隊)からの安全」とともに「自衛隊(軍隊)による安全」を、2)部分最適化から全体最適化へ、3)現場部隊と中央組織との距離と時間の極限、4)人的資源配分の最適化とこれによる現場部隊や教育現場の人的充実、5)文官と制服自衛官との間における責任転嫁の排除と人材の育成、という「防衛省改革のキーワード」が示された。

参照> コラム「防衛省改革のキーワード」


 
2)24節参照


 

前の項目に戻る     次の項目に進む