第II部 わが国の防衛政策の基本と防衛力整備 

第4節 省移行と国際平和協力活動などの本来任務化1


 防衛庁は、昨年1月9日に防衛省に移行した。また、これと同時に、国際平和協力活動などが自衛隊の本来任務と位置付けられた。防衛省・自衛隊は、わが国の平和と独立を守るという国家存立にとって最も基本的な役割を担う重要な組織であり、防衛省への移行および国際平和協力活動などの本来任務化という二つの大きな施策は、安全保障や危機管理の問題への対処という今日の重要な課題に的確に対応していくために行われたものである。
 本節では、これらの施策および現在の課題となっている、国際平和協力のためのいわゆる「一般法」をめぐる議論について説明する。


 
1)これまで付随的な業務と位置付けられてきた国際平和協力活動などを、わが国防衛などの任務と同じ本来任務とすること(本節2参照)。


 

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