第II部 わが国の防衛政策の基本 

第1節 防衛省・自衛隊の歩み
−防衛省・自衛隊に求められる任務・役割の拡大−

 54(昭和29)年に発足した防衛庁・自衛隊は、創設以来52年目にして防衛省に移行した。その間、安全保障環境が冷戦終結を一つの転機として大きく変化する中で、国内外での大規模災害などへの対応や国際平和協力活動など、防衛省・自衛隊に求められる任務・役割は拡大している。防衛の重要性が増大し、国民の防衛省・自衛隊に対する期待も高まっている。こうした変化に伴い、防衛省においては、政策の企画立案機能を一層強化し、より実効的な防衛行政を行う必要が生じている。
 本節では、こうした防衛省・自衛隊のこれまでの歩みを示すとともに、今日の防衛省・自衛隊の活動の実例を紹介する。

 

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