第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)新入隊員の声

陸自曹候補士:「最高の仲間」
第5高射特科中隊 曹候補士陸士長 樋渡剛志(ひわたしつよし)
 
「最高の仲間」と訓練に臨む樋渡陸士長(中央)

 自分が、自衛隊を選んで最も良かった点は、心から信頼できる仲間ができたことです。
 新入隊員は、入隊直後から、約6か月にわたる教育を受けます。
 この教育期間は、入隊してから初めて出会う同期と、同じ場所で、同じ時間に寝起きし、同じ釜の飯を食べ、ともに厳しい訓練に耐えるといった、まさに24時間、常に行動を共にするという状況になります。
 入隊直後の教育は、自衛官にとって最低限必要な基本的な事項を学ぶものですが、自衛隊について全く知識のない我々にとっては、不安の連続であり、また非常に厳しい教育でした。
 炎天下で、重い装備品を携行しての24kmにもおよぶ徒歩行進訓練や、土砂降りの雨の中で何度も何度も繰り返される戦闘訓練、また日々欠かさず行われる体力練成など、苦しいこと、辛いことも多くありました。でも、横を見るといつも同期がいました。同じ目標をもち、同じ生活環境の中で、同じ苦労を味わっているからこそ励ましあえるし、信頼もできます。仲間の励ましで、厳しい訓練や辛いことでも乗り越えることができるのです。
 全てを分かち合える最高の仲間ができる自衛隊を選んでよかったと思います。

 

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