(VOICE)新入隊員の声
海自実習幹部
練習艦隊 3等海尉 木野拓史
海上自衛隊に入隊し、江田島の幹部候補生学校に入校して1年以上の月日が経過しました。一般大学出身の私にとって、自衛官としての生活は全てが初めてのことばかりであり、毎日が新鮮な思いのする1年間でした。初めのうちはオール(櫂)の重みと団結の大切さが身にしみるカッター(短艇)の漕艇や、段階的な訓練の末、丸1日泳ぎ続ける遠泳、常に厳正な服装容儀や挙措動作、5分前の精神が求められる生活など、その厳しさに弱音を吐くこともありましたが、苦楽を共にする存在である同期の仲間と切磋琢磨し、また、時に優しく、時に厳しく指導してくださる教官に支えられ、多くの試練を乗り越えることができました。
今年3月に幹部候補生学校を卒業し、現在は練習艦隊の実習幹部として、遠洋練習航海の途につき、世界を回っています。日本国の代表という気持ちで諸外国と交流を持ち、国際的な素養を養いながら、一人前の幹部海上自衛官になるために日夜訓練に励んでいます。