第III部 わが国の防衛のための諸施策 

7 東南アジア諸国との防衛交流

 東南アジア諸国は、海上交通の要衝(ようしょう)を占める地域に位置するとともに、わが国と密接な経済関係を有しており、これらの国々と安全保障上の諸問題について対話を促進し、信頼・協力関係を増進させることは、双方にとって有意義である。
 昨年8月、額賀防衛庁長官(当時)が、インドネシアのユウォノ国防大臣などと会談を行い、海上の安全保障、災害救援などの分野における対話や協力を推進していくことで意見が一致した。
 本年1月、久間防衛大臣がタイを訪問し、ブンロート国防大臣等と会談を行い、両国の防衛政策や地域情勢について相互理解を深めた。
 最近の主なハイレベルの交流は、図III-3-2-2のとおり行われており、東南アジアとの交流は着実に進展している。
 実務者レベルの防衛当局者間の定期協議も順調に行われており、安全保障・防衛分野での意見交換を通じて相互理解と信頼関係の増進に努めている。また、各種幕僚協議、研究交流、留学生の派遣・受入れ、艦艇の訪問を中心とした部隊間の交流なども着実に行われている。これらの交流は、地域の平和と安定に重要な役割を果たしうる多国間のネットワークを構築する基礎となっている。
(図表III-3-2-2参照)
 
図表III-3-2-2 東南アジア諸国との交流(昨年以降)

 

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