第III部 わが国の防衛のための諸施策 

6 日印防衛交流

 インドは、わが国との関係においては、伝統的な友好関係があり、また、民主主義、自由市場経済という点でも、わが国と認識を共有している。
 また、広大な国土と10億人を超える人口を持ち、南アジア地域の安全保障において大きな影響力を持っている。この地域は、わが国と中東地域を結ぶ海上交通路の安全や、わが国がインド洋などで行っている活動にとっても重要な地域である。
 このため、インドと防衛政策や地域情勢などに関する意見交換を実施し、相互理解を深めるとともに、信頼・協力関係を増進させることは有意義である。
 昨年12月、シン印首相が訪日し、安倍総理との間で日印関係を「戦略的グローバル・パートナーシップ」7に引き上げ、その構築に向けた政治・安全保障等の分野における具体的取組を示す共同声明に署名した。

(1)防衛首脳クラスなどのハイレベルの交流

 昨年5月、プラナーブ・ムカジー国防大臣(当時)が訪日し、額賀防衛庁長官(当時)と会談を行い、防衛政策、国際情勢等について意見交換を実施し、日印間の防衛分野における協力等に関する共同発表に署名を行った。また、同年、齋藤海幕長(当時)、森陸幕長(当時)、吉田空幕長(当時)が相次いで訪印し、それぞれ、陸・海・空軍高官らと率直な意見交換を行った。
 本年1月には、チャギ印空軍参謀長が、同年4月にはシン印陸軍参謀長が訪日し、それぞれ吉田空幕長(当時)、折木陸幕長と意見交換を行った。
 
チャギ印空軍参謀長と吉田航空幕僚長(当時)
 
シン印陸軍参謀長と折木陸上幕僚長

 また、本年4月には、ダッド印国防次官が訪日し、守屋事務次官との間で、これまでの次官級協議を日印防衛政策対話として拡充し、今後の日印防衛交流の深化や地域情勢について意見交換を行った。

(2)防衛当局者間の定期協議など

 昨年2月に、局長・審議官級の防衛当局間協議を行い、日印防衛交流や、地域情勢などについて意見交換を行った。また、留学生の派遣・受入れのほか、防衛研究者の相互訪問など、研究交流を活発に行っている。

(3)部隊間の交流など

 海自は、印海軍との間で、これまで頻繁に相互訪問を行っており、この際、練習艦隊と印海軍部隊が親善訓練を行うなど、部隊間の交流を活発に行っている。本年4月には、印海軍艦艇3隻が、15回目となる訪日を行い、これに合わせて、初めてとなる日米印3国間訓練を行った。
 また、昨年11月に実施された自衛隊音楽まつりに、インド陸軍軍楽隊が参加した。


 
7)<http://www.mod.go.jp/j/defense/exchange/pdf/india01.pdf>参照

 

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