第6章 国民と防衛庁・自衛隊 

(VOICE)海氷観測1,000回

 海上自衛隊第2航空群(八戸基地)が、海氷観測1,000回を達成しました。戦術航空士として本任務に従事した壽福1尉に、海氷観測時の苦労話などを聞きました。

海上自衛隊第2航空群(青森県八戸市) 1等海尉 壽福秀機(じゅふくひでき)

 「海氷観測」は、気象庁に対する官庁間協力のひとつで、海上自衛隊は昭和35年から実施しています。日本周辺海域における海氷の分布状況は、船舶の安全な航行のためにも必要な重要な情報の1つであり、1,000回目の任務に従事することができたことは大変光栄なことと感じています。また、この間、大きな海難事故もなく船舶の安全運航に貢献できたことに誇りを感じます。
 冬のオホーツク海や北太平洋は、荒れた天候の日が多いため、非常に緊張します。特に流氷の撮影を行う時には海面近くまで高度を下げなければならず、乱気流が激しいときには、かなり気を使います。
 このような厳しい環境ですが、時々流氷の上で昼寝をしているアザラシを発見することもあり、心休まる気持ちになります。
 
海氷観測1000回を達成した海自第2航空群(青森県)

 

前の項目に戻る     次の項目に進む