第5章 国際的な安全保障環境の改善 

(VOICE)ムサンナー県より、現地イラク国民の声

 陸上自衛隊が活動しているイラク南東部のムサンナー県では、これまでわが国が行ってきたイラクの人道復興支援により、生活環境が逐次改善されてきています。ここでは復興支援にたずさわっているイラク人の声を紹介します。
 
医師のアズハー(Azhar)氏
医師のアズハー(Azhar)氏

 私は医師なので、特に医療の面での変化に注目しているのですが、自衛隊の復興支援活動が地域の医療水準を引き上げているのを感じます。私が働いている病院においては自衛隊の医療技術指導を受けておりますが、今までは器材等の不足により、診察すら困難だった病気の治療ができるようになりました。そのことが、地域全体の利益になっています。
 
看護師のアハメド(Ahmed)氏
看護師のアハメド(Ahmed)氏

 ムサンナー県での自衛隊の活動は、「すばらしい」のひと言です。自衛隊の医療技術支援により、私の勤務する病院でも、日本から供与された器材などが十分活用できるようになっています。私の友人も、日本の支援により補修された学校の広い教室や真っ白な壁を見て、「見たこともないようなきれいな学校に生まれ変わった」と言っていました。
 
道路補修エンジニアのアッバス(Abbas)氏
道路補修エンジニアのアッバス(Abbas)氏

 私はこれまで2年以上、日本の自衛隊の方々と一緒に道路の補修などの仕事をしていますが、補修事業などで学校での教育や医療、交通の便が非常に改善されたばかりではなく、雇用の機会が増え失業者も減っています。最近、日本が大型発電所の建設を開始しましたが、それが完成すれば、最大の悩みである電力不足も解消され、今よりずっと住みやすくなるでしょう。

 

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