第4章 日米安全保障体制の強化 

6 ミサイル防衛(BMD)


 BMDに関しては、役割・任務・能力に関する検討でも確認されたように、日米双方が、それぞれのBMD能力の向上に応じて、緊密な連携を継続することとされた。
 弾道ミサイルに関する高い探知・追尾能力を持つ新たな米軍のBMD用移動式レーダー(Xバンド・レーダー)・システムについて検討の結果、航空自衛隊車力分屯基地(青森県)を日本における最適な展開地と判断されるに至った5。このレーダーにより得られるデータは日米で共有され、これによりわが国に飛来するミサイルを迎撃する能力や国民保護、被害対処のための能力が向上される。このレーダーは、06(同18)年夏までに運用可能となるとされている。
 また、わが国に飛来するミサイルによる攻撃からの防衛を確実なものとするため、米軍のPAC-3が日本における米軍施設・区域に展開され、可能な限り早い時期に運用可能となるとされている。


 
5)本年5月9日、日米合同委員会において、当該レーダーの暫定配備のため、一定の期間を限り、同分屯基地の施設の一部を米側に提供することが合意され、同12日、閣議決定された。


 

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