第4章 国際的な安全保障環境の改善のための主体的・積極的な取組 

自衛隊が行う国際緊急援助活動と自衛隊の態勢

 自衛隊が行う国際緊急援助活動は、個々の災害の規模や態様、被災国政府又は国際機関からの要請内容など、その時々の状況により異なったものになる。しかし、これまでの国内での各種災害派遣の実績から見て、

1) 応急治療、防疫(ぼうえき)活動などの医療活動

2) ヘリコプターなどによる物資、患者、要員などの輸送活動

3) 浄水装置を活用した給水活動

などの協力、自衛隊の輸送機・輸送艦などを活用した人員や機材の被災地までの輸送を行うことができる。
 陸自は、医療、輸送の各活動やこれらに給水活動を組み合わせた活動をそれぞれ自己完結的に行えるよう、各方面隊が6か月ごとに持ち回りで任務に対応できる態勢を維持している。

 
陸自と空自との共同による国緊隊準備訓練

 
陸自と海自との共同による国緊隊準備訓練

 また、海自は自衛艦隊が、空自は航空支援集団が、国際緊急援助活動を行う部隊や同部隊への補給品などの輸送ができる態勢を維持している。

 

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