第4章 国際社会の平和と安全を確保するための取組 

第3節 国際平和協力への取組

 国連は、地域紛争への対処として、停戦合意成立後の紛争の再発防止のため、停戦や選挙実施の監視、復興・復旧援助などの国連平和維持活動を行っている。また、紛争や大規模災害などによる被災民などに対して、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの国際機関や各国により、人道的な観点や被災国内の安定化などの観点から、救援や復旧活動が行われている。
 このような活動などに協力して、より安定した安全保障環境の構築へ貢献するため、防衛庁・自衛隊は、国際平和協力業務や国際緊急援助活動への取組を積極的に行っている。
 現在は、96(平成8)年から、輸送部隊などをゴラン高原に派遣している。なお、02(同14)年2月から施設部隊などを東ティモールに派遣していたが、本年5月、同国における国連の活動が大幅に縮小され、それに伴いわが国についてはその活動を終了することとなった。また、国際緊急援助活動に即応するため、各自衛隊は、派遣態勢の充実を図っている。
 本節では、防衛庁・自衛隊が取り組んでいる施策や現在の活動などについて説明する。
 
自衛隊による国際平和協力業務


 

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