第3章 わが国の防衛と多様な事態への対応 


解説 在日米軍施設・区域の警護出動訓練

 01(平成13)年11月の自衛隊法改正により、警護出動が新たに自衛隊の任務として与えられたことから、部隊においては、実際に警護出動が命じられた際に任務をより効果的に遂行できるよう日頃から態勢を整えておく必要がある。
 このため、陸自では、部隊内での訓練のほか、在日米軍施設・区域の警護を想定して次のような訓練などを行ってきた。
 
警護要領についての打ち合わせを行う隊員

 このうち、三沢基地における警護訓練は、青森駐屯地に所在する第5普通科連隊が計画・実施した。同連隊は、3日間の日程で1個中隊規模(約80名)をもって、1)車両、徒歩による基地内の施設・区域の巡察、2)基地内に入門する車両の点検、3)不審者の侵入への対処などの訓練を行った後に、1)〜3)の基礎的事項を組み合わせた総合的な訓練を実施した。
 防衛庁としては、今後とも、部隊内での訓練とともに、全国の在日米軍施設・区域における訓練を着実に実施していく考えである。


 

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