第5章 国民と防衛 

SACO最終報告の概要

 SACO最終報告の内容は、土地の返還(普天間飛行場など計6施設の全部返還、北部訓練場など5施設の一部返還)、訓練や運用の方法の調整(県道104号線越え実弾射撃訓練の本土演習場での分散実施など)、騒音軽減、地位協定の運用改善である。SACO最終報告が実施されることにより返還される土地は、沖縄県に所在する在日米軍施設・区域の面積の約21%(約50km2)に相当し、復帰時からSACO最終報告までの間の返還面積約43km2を上回るものとなる。
 政府は、96(同8)年、SACO最終報告について、法制面や経費面を含め、適切な措置を講ずることを閣議決定した。防衛庁は、閣議決定の趣旨を踏まえ、関係省庁とも協力しつつ、引き続き米側と緊密に協議し、その解決に取り組んできた。

 
SACO最終報告関連施設・区域

 

前の項目に戻る     次の項目に進む