第4章 より安定した安全保障環境の構築への貢献 

イラクの大量破壊兵器などの廃棄に関する国連の活動への協力

 99(同11)年12月に採択した国連安保理決議第1284号に基づき、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC:United Nations Monitoring,Verification and Inspection Commission)1が設置された。
 UNMOVICは、ニューヨークに所在する本部のほか、コミッショナー協議会と現地における査察などを実施するための現地組織(バグダッド・センター)の3機関などで構成されている。
 国際社会におけるより安定した安全保障環境の構築に協力するため、わが国としてUNMOVICに対し、査察などの活動を効果的に実施するための協力を行うことは重要である。
 このため、防衛庁・自衛隊は、01(同13)年2月以降、ミサイルの専門家である海上自衛官1名を本部職員として派遣し、03(同15)年3月以降は、本部職員としてさらに航空自衛官1名を派遣している2

 
UNMOVICで職員と協議中の竹平2等空佐(本年4月 ニューヨーク国連本部)



 
1)1章1節3参照。

 
2)資料41参照。


 

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