第3章 緊急事態への対応 

各種災害への対応マニュアルの策定

 様々な形で起こり得る災害に、より迅速かつ的確に対応するため、あらかじめ対応の基本を明確にして、関係者の認識を統一しておくことが有効である。このため、00(同12)年11月、防衛庁・自衛隊は、過去の災害派遣や防災訓練で明らかになった教訓事項を踏まえ、災害の類型ごとの対応において留意すべき事項を取りまとめた各種災害への対応マニュアルを策定した1
 このマニュアルは、予想される災害の形態を(1)都市部、(2)山間部、(3)島嶼(とうしょ)部、(4)特殊災害の4つに区分し、それぞれの場合ごとに、災害への対処方針、発生し得る被害様相、求められる主な活動、留意事項から構成されている。
 このマニュアルは既に関係機関、地方公共団体などに配布されており、各自衛隊は、防衛庁防災業務計画とこのマニュアルに基づき、災害派遣活動のより一層の充実に努めている。なお、このマニュアルは今後の教訓などを踏まえ、随時見直すこととしている。

 
災害対策マニュアルの概要



 
1)「都市部、山間部及び島嶼部の地域で発生した災害並びに特殊災害への対応について」
http://www.jda.go.jp/j/library/archives/keikaku/bousai/sankou01.htm


 

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