第3章 緊急事態への対応 

第3節 国家の緊急事態への対処にかかる取組など

 これまで述べたような、わが国の防衛や各種の事態への対応を適切に行い、わが国の平和と安全を確保するためには、平素から法制面、運用面などで十分な体制をとっておく必要がある。
 このような観点から、防衛庁では、約25年にわたりいわゆる「有事法制」について検討を行ってきた。本年、通常国会で、「武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律案(武力攻撃事態対処法案)」など武力攻撃事態対処関連3法案が、昨年の通常国会から引続き審議され、本年6月6日、成立した。
 本節では、これらの法律を整備する意義や成立に至るまでの取組の状況、武力攻撃事態対処関連3法の概要について説明する。

 

前の項目に戻る     次の項目に進む