第2章 わが国の防衛政策 

日米物品役務相互提供協定

 日米物品役務相互提供協定は、自衛隊と米軍との間で、いずれか一方が物品や役務の提供を要請した場合には、他方は、その物品や役務を提供できることを基本原則としている1。この協定は、日米安保条約の円滑かつ効果的な運用と、国連を中心とした国際平和のための努力に積極的に寄与することを目的とするものである。適用される対象は、共同訓練、国連平和維持活動と人道的な国際救援活動のほか、周辺事態に対応する活動に関する協力である。

 
日米物品役務相互提供協定に基づいて、米軍掃海艦(写真右)に燃料を提供している海自掃海母艦「ぶんご」(同左)(昨年2月 周防灘)

 
1)提供の対象となる物品・役務の区分は、食料、水、宿泊、輸送(空輸を含む。)、燃料・油脂・潤滑油、被服、通信、衛生業務、基地支援、保管、施設の利用、訓練業務、部品・構成品、修理・整備及び空港・港湾業務である(武器・弾薬は含まれない。)。


 

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