第1章 国際軍事情勢 

わが国周辺における活動

 わが国周辺におけるロシア軍の活動は、演習・訓練を含め、全般的には低調であるが、復調の兆しもみられる1
 地上軍については、わが国に近接した地域における演習はピーク時に比べ大幅に減少しているが、旅団規模の実動演習も実施されるなどの動きもみられる。
 艦艇については、数年ぶりに潜水艦や水上艦艇の長期航海訓練が実施され、原子力潜水艦のパトロールが再開されるなど、訓練などの活動に変化の兆しがみられる。
 航空機については、わが国への近接飛行は減少しているが、演習・訓練などの活動は、下げ止まりつつあると考えられる。



 
1)昨年3月、樺太(サハリン)と千島列島において極東軍管区司令官の指揮の下、地上軍、海軍及び空軍などによる大規模な指揮参謀部演習が実施されている。


 

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