第8航空団飛行群第6飛行隊(イタリアで入校中)
2等空尉 東原 郷(ひがしばら ごう)
私はイタリア空軍が運営しているIFTS(International Flight Training School)における飛行教育を受講するため、2022年1月からイタリア国内で飛行教育に先立って英語教育を受けています。なお、空自からの参加は、今回が初めてです。主に飛行訓練が行われるガラティナ空軍基地ではT-346及び最新の教育器材などを使用した飛行訓練を受けられるだけでなく、ドイツ、シンガポール、クウェートなど、十数か国から訓練に参加している操縦者と切磋琢磨し、交流を深める良い機会となります。操縦技術のみならず彼らとの交流を通じて様々な事を学び、今後の勤務に活かしていきたいと思います。
英語授業の討論会において
司会を務める筆者(中央)
Microsoft Corporation(アメリカ合衆国)
1等陸佐 宮澤 壽志大(みやざわ としお)
(現所属:陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部指揮通信システム課付)
私は、2021年9月から、ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフト社において、フェローとして『ICT技術を活用することで意思決定の優越をいかに実現するか』をテーマに学んでいます。意思決定の優越が戦勝の要因とされる現代戦において、それをいかに成し遂げるかは死活的に重要な研究テーマだと認識しています。
このフェローシッププログラムを通じて、世界中で活躍する高い専門性を持った様々な人たちと日々熱く議論を交わすことで、先進技術のみならず多角的視野や戦略的思考法、何より彼らとの友情を得られたことは、私の人生にとってかけがえの無い財産だと思っています。
帰国後は、本プログラムで培った識能を存分に発揮し、わが国の防衛により一層貢献していく所存です。
マイクロソフト社(米国ワシントン州)
において研修中の筆者
Royal College of Defence Studies(英国王立国防大学)に留学中
防衛部員 河野 太(こうの ふとし)
私が在籍する英国防大のコースでは、世界各国から集まった軍人や政府職員と「戦略」について議論しています。彼らのアジアにおける関心はやはり中国。地理的に近接していなくとも、一帯一路やサイバー・AIなどその影響力が高い注目を集めています。同僚たちの国もロシアや移民問題などさまざま課題を抱えていますが、それら難題を克服できるかは、外交や経済も組み合わせた「いい知恵」をどれだけ出せるかにかかっています。この知恵比べ、日本が負けるわけにはいきません。
同期との写真(筆者:右)
Joint Services Command and Staff College(英国統合軍指揮幕僚大学)(英国 オックスフォードシャー州)
3等海佐 北原 広太郎(きたはら こうたろう)
(現所属:海上自衛隊幹部学校)
私は、2021年の夏から約1年間、英国にある統合軍指揮幕僚大学及びキングスカレッジロンドンにて、国際関係、戦略・作戦術、リーダーシップについて学んでいます。授業は、対面及びオンラインを柔軟に組み合わせて実施され、豊富な知識経験をもつ教官陣のもと、世界50か国以上の軍人、文民の学生達と日々活発な議論を行っています。多様なバックグランドを持つ学生達との友情は、知識とともに生涯の財産になるものと確信しています。帰国後はこの貴重な経験を日本に還元していく所存です。
同期との集合写真(筆者:中央)