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<VOICE>日米同盟をさらに強化するためのYS(ヤマサクラ)に参加した隊員の声

陸上自衛隊西部方面総監部(熊本県熊本市)
防衛課長 1等陸佐 遠藤 智明(えんどう ともあき)

陸上自衛隊と米陸軍は毎年、日米共同方面隊指揮所演習(通称「ヤマサクラ」)を実施していますが、令和2年度は私が所属する陸上自衛隊西部方面隊が演習部隊となったことから、今回の演習に参加する機会を得ました。

従来の演習では、米陸軍第1軍団長以下、多数の米軍将兵が来日して、陸上自衛隊の駐屯地に指揮所や共同調整所を開設していましたが、今回の演習では、新型コロナウイルス感染症の全世界的な拡大により、日米の隊員が同じ場所で直接対面する要領ではなく、演習部隊がそれぞれ所在する駐屯地・基地との間を通信で連接する要領で演習を実施することになりました。

米陸軍連絡チーム長と調整する筆者(右側)

米陸軍連絡チーム長と調整する筆者(右側)

その結果、演習準備段階から総合訓練までの間、異なる言語の壁に加えて、日本と米国(ワシントン州、ハワイ州)の3つの異なる時差の壁にも直面しましたが、日米双方が新型コロナウイルス感染防止のための徹底的な予防措置を講じながら、様々な意思疎通手段を駆使して、無事に目標を達成することができました。

今回の演習の最大の成果は、日米のチームワークがあらゆる困難を克服できることを証明したことであり、演習参加を通じて得た教訓を糧に、今後も日米同盟の強化に微力ながら貢献していきたいと思います。

日米両指揮官によるビデオ会議

日米両指揮官によるビデオ会議