第II部 わが国の防衛政策の基本と動的防衛力
第3章 動的防衛力の構築に向けて

政府は、22大綱に示された体制に向けて計画的に移行するため、10(平成22)年12月に「中期防衛力整備計画(平成23年度〜平成27年度)」(23中期防)を安全保障会議と閣議において決定した。この23中期防は、22大綱のもとにおける最初の中期防であり、同大綱に盛り込まれた考え方に沿った防衛力の実現に道筋をつけるものである。
また、防衛省においては、22大綱および23中期防で示された動的防衛力の構築に向けて、防衛力の実効性を向上させるための構造的な改革を推進すべく、精力的に検討を進めているところである。
本章では、23中期防、防衛力の実効性向上のための構造改革、平成24年度の防衛力整備などについて説明する。 参照 資料8

第1節 中期防衛力整備計画
1 計画の方針

23中期防においては、22大綱に従い、次の6点を計画の基本として適切な防衛力の整備に努めることとしている。
○ 防衛力の役割を果たすことができる態勢の整備
○ 優先整備すべき機能に重点を置いた適切な資源配分
○ 質の高い防衛力の効率的な整備
○ 防衛力の能力発揮のための基盤に関する施策の実施
○ 日米安全保障体制の一層の強化
○ 防衛力整備の効率化・合理化

 
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