特集 東日本大震災への対応 

6 派遣隊員の回復のための総合的な施策など
以上のように、自衛隊の活動は、従来の自然災害への対応を大きく超えるものとなっており、かつ今後も継続すると見込まれることから、隊員の精神的・肉体的負担も従来とは比較にならない程大きなものとなることが懸念される。このため、隊員の心身に生じ得る悪影響を回避し、隊員の精強性を保つため、「東日本大震災派遣隊員ケア推進チーム」1を防衛省内に設置し、衛生、メンタルヘルス、処遇、厚生、人事管理、広報などの面からの施策を中長期的な観点から総合的に推進するための検討を行っている。
なお、今般の自衛隊の対応については、被災者をはじめとする方々から、激励、期待、感謝などのメッセージがさまざまな媒体を通じて防衛省・自衛隊に寄せられており、これらの声も、派遣された隊員の士気の維持・向上に非常に大きく寄与しているところである。
 


 
1)広田防衛大臣政務官を長とし、第1回会合を5月25日に開催した。


 

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