コラム 

<こどもQ&A>
Q:なぜめいさいがらの服をきているの?
埼玉県 9歳 男子

A:陸上幕僚監部装備部 3等陸佐 珍田 知明(ちんだ ともあき)
「なぜ、自衛官は迷彩柄の服を着ているの?」についてお答えします。
−変幻自在のカメレオン−
 みなさんはカメレオンが、生息する環境の色に合わせて自在に体の色を変えるという話をご存じですよね。
自衛官も迷彩服を着ることによって活動する周囲の環境(光景)にとけ込み、自分の身を守るため、相手の目を欺あざむき自らの存在を目立たないようにしているわけです。
 
迷彩服を着用した陸上自衛官
迷彩服を着用した陸上自衛官

陸上自衛隊では92(平成4)年以降、現在の迷彩戦闘服を採用しており、これは、日本の様々な山野の風景をコンピュータ処理し、日本の植生に合った迷彩パターンをデザインしたものです。また、ジブチに派遣中の海賊対処派遣行動部隊の陸上自衛官は、色合いを砂漠用に変化させた迷彩服を使用しています。
 
砂漠用迷彩服を着用したジブチ派遣中の陸上自衛官
砂漠用迷彩服を着用したジブチ派遣中の陸上自衛官

本来、戦闘用に開発された迷彩服ですが、今回の東日本大震災では、被災地の住民が復興支援に従事している自衛官を見て、「被災した町中で、迷彩服を着た自衛官を見ると、規律と安心感を覚える。」との声も聞かれます。

 

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