コラム 

<解説>防衛大学校について

防衛大学校は、幹部自衛官の養成を目的として設置され、一般の大学と同様の理系および文系の教育に加えて独自の防衛学および訓練を行う「本科」と、修士課程および博士課程の大学院に相当する「研究科」が設置されている。
 
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本科においては、将来の国防を担う若者として、「広い視野を開き」、「科学的思考力を養い」、「豊かな人間性を培う」ことを目指し、知・徳・体の均衡のとれた人材の育成に努めている。本科学生は、全員が朝から夜まで勉学や訓練および校友会(クラブ)活動に励み、切磋琢磨しつつ、規律正しい集団生活を送る。
防衛大学校は、52(昭和27)年に保安大学校として神奈川県横須賀市に開校し、54(同29)年に保安庁から防衛庁に移行する際、現在の「防衛大学校」に改称された。
わが国を取り巻く安全保障上の情勢は、防衛大学校創設当時と大きく変化したが、創設当時からの教育理念や学生の自主自律を尊重する伝統は変わっていない。21世紀にますます重要となる国防と東日本大震災に見られるような災害への対処、そして国際協力活動に立ち向かう指揮官に必要な勉学と訓練を行い、各国士官学校との交流を拡充して、グローバル化時代に国民の期待に応えられる人材の育成に努めている。
 
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