第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(Q&A)最後の木造掃海艇の就役

 10(平成22)年2月26日、最後の木造掃海艇となる「たかしま」が就役しました。これまで海上自衛隊は「たかしま」を含め、110隻の木造掃海艇を建造し、機雷・不発弾などの処理にあたってきました。
 これからは木造掃海艇に代わり、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)を使用した掃海艇を建造していきます。
Q:なぜ掃海艇は木で造られていたのですか?
A:船舶の磁気に反応して爆発する機雷に対して掃海艇の安全を確保するため、鉄ではなく磁気の発生しない木で造られていました。
Q:なぜ木からFRPに変更したのですか?
A:技術進歩の結果、木造掃海艇以上の強度を持たせることが可能になったことから、木と同様に磁気を発生しないFRPに変更しました。
Q:FRPの利点は何ですか?
A:従来の木造掃海艇に比べ、艦の寿命を延ばすことが可能と見積もられます。これによりライフサイクルコスト(LCC:Life Cycle Cost)が下がります。
 
就役訓練中の「たかしま」

 

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