2 国連平和維持活動などへの取組
国連は、世界各地の紛争地域の平和の維持を図る手段として、停戦や選挙実施の監視、復興・復旧援助などを任務とする15のPKOおよび12の政治・平和構築ミッションを展開している。(10(同22)年5月末現在)。
(図表I-1-4-2参照)
また、紛争や大規模災害による被災民などに対して、人道的な観点や被災国内の安定化などの観点から、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:Office of the United Nations High Commissioner for Refugees)などの国際機関や各国政府、非政府組織(NGO:Non-Governmental Organization)などにより、救援や復旧活動が行われている。
わが国は、これらの国連を中心とした国際社会の平和と安定を求める努力に対し、日本の国際的地位と責任にふさわしい協力を行うため、資金面だけではなく、人的な面でも協力をしている。
防衛省・自衛隊は、国際的な安全保障環境の改善のため、国際平和協力法に基づき、このような活動に対して部隊などを派遣し、国際平和協力業務に積極的に取り組んでいる。
また、本年8月には、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が来日し、北澤防衛大臣と会談を行い、わが国の国連平和維持活動への取組について意見交換を行った。国連事務総長からは、自衛隊の国連平和維持活動への貢献に対し、謝意が示されるとともに、今後の貢献に対して期待が述べられたところである。