第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

2 領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル)

 空自は、全国のレーダーサイトと早期警戒機(E-2C)、早期警戒管制機(E-767)などにより、わが国とその周辺の上空を24時間態勢で監視している。また、戦闘機が直ちに発進できるよう、その一部を常に待機させている。領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合、緊急発進(スクランブル)した空自の戦闘機などがその航空機に接近して状況を確認し、必要に応じてその行動を監視する。実際に領空侵犯が発生した場合には、退去の警告などを発する。
 なお、平成21年度の空自機による緊急発進(スクランブル)回数は299回であった1
(図表III-1-2-11・12 参照)
 
図表III-1-2-11 最近10年間のスクランブル実施回数とその内訳
 
図表III-1-2-12 緊急発進の対象となったロシア機、中国機及び北朝鮮機の飛行パターン例

参照 資料3233


 
1)緊急発進(スクランブル)回数の対象別の割合(推定含む。)はロシア約66%、中国約13%、台湾約8%、北朝鮮約3%、その他約10%。


 

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