第III部 わが国の防衛のための諸施策 

2 領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル)

 空自は、全国のレーダーサイトと早期警戒機(E-2C)、早期警戒管制機(E-767)などにより、わが国とその周辺の上空を24時間態勢で監視している。また、戦闘機が直ちに発進できるよう、その一部を常に待機させている。領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合、緊急発進した空自の戦闘機などがその航空機に接近して状況を確認し、必要に応じてその行動の監視を行う。実際に領空侵犯が発生した場合には、退去の警告などを発する。
 なお、昨年度の空自機による緊急発進(スクランブル)回数は237回であった1
(図表III-1-2-11 参照)
 
図表III-1-2-11 最近10年間のスクランブル実施回数とその内訳
 
図表III-1-2-12 緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例
 
緊急発進のためF-15戦闘機に搭乗する空自隊員

参照 資料3233


 
1)緊急発進対象機の国籍別の割合(推定含む。)はロシア約81%、中国約13%、台湾約3%、その他約3%


 

前の項目に戻る     次の項目に進む