第II部 わが国の防衛政策の基本と防衛力整備 

1 わが国自身の努力

 安全保障政策において、根幹となるのは自らが行う努力である。この認識のもと、防衛大綱では、わが国自身の努力として、国として総力をあげた取組により、わが国に直接脅威が及ぶことを防止すべく最大限努めることとしている。また、わが国に脅威が及んだ場合には、政府として迅速・的確に意思決定を行い、自衛隊、警察、海上保安庁など関係機関が適切に連携し、政府が一体となって統合的に対応する。さらに、各種の緊急事態における国民の保護のための体制を整えるとともに、国と地方公共団体が相互に緊密に連携し、万全の態勢を整えるとしている。
 同時に、わが国自身の努力として国際的な安全保障環境の改善によって脅威を防止するため、外交活動などを主体的に実施する。
 また、安全保障の最終的な担保であるわが国の防衛力については、多機能で弾力的な実効性のあるものとし、その実現にあたっては、効率化・合理化を図る必要があるとしている。

 

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