第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 

3 わが国の周辺における活動

 わが国の周辺におけるロシア軍の活動は、演習・訓練を含め、練度回復を図る中にあって、活発化の傾向がみられる。
 地上軍については、わが国に近接した地域における演習はピーク時に比べ大幅に減少しているが、一部に活動活発化の傾向もみられる。
 艦艇については、近年、潜水艦や水上艦艇の長期航海訓練が行われ、原子力潜水艦のパトロールが再開されるなど、訓練などの活動に活発化の兆しがみられる4
 航空機については、わが国への近接飛行や演習・訓練などの活動には、練度回復を図る中にあって、活発化の傾向がみられる。
(図表I-2-4-7 参照)
 
図表I-2-4-7 ロシア機に対する緊急発進回数の推移


 
4)ロシア海軍艦艇によるわが国の国際三海峡(宗谷、津軽、対馬)の通峡を確認し、公表した件数は、平成20年度について、宗谷海峡3件(平成18年度2件、平成19年度2件)、津軽海峡2件(平成18年度1件、平成19年度は実績なし)、対馬海峡1件(平成18年度および19年度は実績なし)と、この数年間の中では増加の傾向にある。


 

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