第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 

6 海外における活動

 中国は国連平和維持活動を一貫して支持するとともに積極的に参加するとしており、「2008年中国の国防」によれば、これまでに国連平和維持活動にのべ1万1,063名の軍人が派遣されている。国連によれば、中国は、本年1月時点で、国連リベリア・ミッション(UNMIL:United Nations Mission in Liberia)、国連スーダン・ミッション(UNMIS:United Nations Mission in Sudan)など10の国連平和維持活動(PKO:Peace Keeping Operations)に計2,146名の部隊要員、文民警察要員、軍事監視要員を派遣しており、PKOにおいて一定の存在感を示している。中国のPKOに対する積極姿勢の背景には、同活動を通じて当該PKO実施地域、特にアフリカ諸国との関係強化を図るとの狙いもあるとみられている。
 また、中国は、昨年12月から、海賊による被害が発生しているアデン湾・ソマリア海域に駆逐艦などの艦艇を派遣し、中国船舶などの護衛にあたらせている。
(図表I-2-3-6 参照)
 
図表I-2-3-6 中国の国連平和維持活動への派遣人員の推移

 

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