第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)災害派遣(新潟県中越沖地震)に従事した隊員の声(海自)

海上自衛隊 護衛艦みねゆき 海曹長 金子勝生(かねこかつお)


 昨年7月16日、護衛艦「みねゆき」は、金沢港において一般公開などの広報を行っている時に、新潟県中越沖地震が発生したため、直ちに、被災地である柏崎に向けて僚艦とともに出港しました。翌17日早朝の柏崎到着直後から、食糧、給水、入浴の支援などに従事いたしましたが、この間、救命筏(いかだ)を利用した仮設浴室の設置など、全乗員が工夫をこらし一丸となって災害派遣活動にあたりました。真夏の暑さの下、現場のニーズに即応し、被災した柏崎市民の方々がより衛生的に過ごせるよう、また精神的ストレスを少しでも緩和できるよう努めいろいろな苦労もありましが、市民の方々の喜ぶ顔に接したときには、疲れも吹き飛び、自己の任務に対する誇りと使命感を実感することができました。この市民の喜びが、隊員の活力の源泉になったものと思っております。
 
救命筏を利用した仮設浴室

 

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