第III部 わが国の防衛のための諸施策 

1 日米政策協議


1 日米間の主要な協議の場


 日米間の安全保障に関する政策の協議は、通常の外交ルートによるもののほか、「2+2」会合、日米安全保障高級事務レベル協議(SSC:Security Subcommittee)、防衛協力小委員会(SDC:Subcommittee for Defense Cooperation)など防衛・外務などの関係者によって各種のレベルで緊密に行われている。これら協議の枠組みは図表III-2-3-1のとおりである。
 
図表III-2-3-1 安全保障問題に関する日米両国政府の関係者間の主な政策協議の場

 さらに、防衛省としては、防衛大臣と米国防長官との間で日米防衛相会談を適宜実施しており、両国の防衛政策や防衛協力に焦点をあて協議を行っている。
 また、防衛省の実務レベルにおいても、日米安保体制の下、米国防省などとの間で随時協議を実施し、必要な情報の交換などを行っており、近年、日米の防衛協力が進んだことにより、これらの機会は一層重要になってきている。
 このように、あらゆる機会とレベルを通じ、日米間において情報と認識を共有していくことは、日米間の一層の連携強化・緊密化を通じて日米安保体制の信頼性の向上に資するものであり、防衛省としても主体的・積極的に取り組んでいる。

 

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