2 領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル)
空自は、全国のレーダーサイトと早期警戒機(E-2C)、早期警戒管制機(E-767)などにより、わが国とその周辺の上空を24時間態勢で監視している。また、戦闘機が直ちに発進できるよう、その一部を常に待機させている。領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合、緊急発進した空自の戦闘機などがその航空機に接近して状況を確認し、必要に応じてその行動の監視を行う。実際に領空侵犯が発生した場合には、退去の警告などを発する。
なお、昨年度の空自機による緊急発進(スクランブル)回数は307回であり、増加傾向
1にある。
本年2月9日には、ロシア空軍のTu-95による伊豆諸島南部孀婦(そうふ)岩付近の領空侵犯が発生し、空自の戦闘機などが緊急発進して対処した。
(図表III-1-2-11参照)