第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 

7 海外における活動


 中国は国連平和維持活動を一貫して支持するとともに積極的に参加するとしており、「2006年の中国の国防」白書によれば、これまでに国連平和維持活動にのべ5,915名の軍関係者が派遣され、8名が殉職している。国連によれば、中国は、本年5月時点で、国連リベリアミッション(UNMIL:United Nations Mission in Liberia)、国連スーダンミッション(UNMIS:United Nations Mission in Sudan)など12の国連平和維持活動に計1,977名の部隊要員、文民警察要員、軍事監視要員を派遣しており、国連平和維持活動において一定の存在感を示している。中国の国連平和維持活動に対する積極姿勢の背景には、同活動を通じて当該PKO実施地域、特にアフリカ諸国との関係強化を図るとの狙いもあるとみられている。また、中国は、国際的な災害救援活動も実施しており、国際救援隊として中国軍の要員が04(平成16)年末のインド洋津波の際の救援活動などに参加している。
(図表I-2-3-2参照)
 
図表I-2-3-2 中国が派遣中の国連平和維持活動

 

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