第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)新入隊員の声

空自航空学生
第12飛行教育団航空学生教育群学生隊 航空学生 3等空曹 笠村仁裕(かさむらきみひろ)
 
体育訓練中の航空学生 笠原3等空曹

 子供の頃から、「空を飛んでみたい。」という思いはありましたが、本気で戦闘機に乗りたいと思ったのは中学生の頃。航空祭で、最初にF-15戦闘機を見て、コックピットに座って「こいつで空を飛びたい!」、その時、描いた夢に向かって今、真っ直ぐ突っ走っています。
 自分は中学卒業後、航空自衛隊生徒1に入隊しました。その後、航空学生というパイロットの募集があることを知って、航空学生の入隊試験を受けて合格(倍率約36倍!)、現在、山口県にある航空自衛隊防府北基地の航空学生課程(2年)で、パイロットになるための基礎的な教育を受けています。
 といっても、今、自分が受けている教育は、空を飛ぶための操縦技術などの教育ではありません。空を飛ぶためには、一人前の航空自衛官、幹部としての素養、強靭な体力が絶対に必要です。また、空では常にクールで、決してパニックにならない精神的な強さも必要です。正直、教育や訓練はとても厳しく、へこたれそうになることもありますが、同期の仲間と一緒に夢をつかむため、必死の覚悟で教官の指導についていこうと思っています。
 夢は、もちろんパイロット、F-15戦闘機に乗ることです。入隊前は、ただパイロットになって空を飛びたいと思っていましたが、今は、国を守るという意識を常に持ち、F-15戦闘機で愛する日本を守る任務に就きたいと思っています。特に、領空に侵入してくる航空機へスクランブル(緊急発進)して対処する任務が主体になると思いますが、最前線で日本の防衛に携われることは、とても誇り高く、やり甲斐のある任務だと思っています。
 今後、フライト・コース(飛行教育課程)に進めば、今よりも、もっと厳しい教育、訓練が待っていますが、壁にぶち当たったり、悩むことがあっても、必ず一人前のパイロットになってみせます。そして、平和な日本が続くように、日本の空を守る任務で頑張りたいと思います。


 
1)図表III-4-1-3参照


 

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