第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(解説)内閣総理大臣による国際平和協力活動に従事する自衛隊部隊の視察

 本年4月下旬から5月上旬にかけて、中東5か国を歴訪した安倍内閣総理大臣は、現職の首相として初めて、インド洋、イラクなどで国際平和協力活動に従事する海・空自部隊を視察した。
 4月29日、アラブ首長国連邦を訪問した安倍内閣総理大臣は、テロ対策特別措置法に基づきインド洋で補給活動を行う海自部隊を視察。補給艦「はまな」および護衛艦「すずなみ」の隊員約320名を前に、「アフガニスタンのカルザイ大統領が、『海上自衛隊の活動は、不可欠な役割を担っている』と述べている。」「諸官らの活動は国際的にも高い評価を得ており、最高指揮官として誇りに思う。」旨、訓示した。
 
インド洋に派遣されている補給艦「はまな」艦上で、海自隊員を巡閲する安倍内閣総理大臣[内閣広報室]

 続いて、5月1日、クウェートを訪問し、イラク復興支援特別措置法に基づきアリ・アルサレム基地を拠点として活動する空自部隊を視察。約210名の隊員を前に、「500
回近くに上る運航を無事故で達成できたのは全隊員が一丸となった努力の賜(たまもの)」「イラクの青藍(せいらん)の天空を貫き、国連や多国籍軍への支援を通じ、わが国の代表として、イラクの復興に引き続き大きく貢献してくれると確信している。」「イラク復興支援という1ページを、日本の歴史に輝かしい足跡として残すのは自分たち、このことを胸に刻み、引き続きイラク復興のため、任務に邁進して欲しい。」と訓示した。
 
クウェートのアリ・アルサル基地で空自隊員に見送られる安倍内閣総理大臣

 

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