第2節 防衛省への移行と本来任務化
省移行関連法案は、昨年国会に提出され、衆議院・参議院ともに、9割以上の賛成を得て成立した。これを受け、防衛庁は、本年1月9日に防衛省に移行した。
防衛省・自衛隊は、わが国の平和と独立を守るという国家存立にとって最も基本的な役割を担う重要な組織である。防衛の重要性が増大し、国民の防衛省・自衛隊に対する期待が高まっている今日、安全保障や危機管理の問題にいかに対処するかが国政の重要な課題となっている。
防衛省への移行および国際平和協力活動などの本来任務化という二つの大きな施策は、これらの課題に的確に対応していくために行われたものである。
本節では、これらの施策について説明する。